Anthony Demaria Labs ADL1000




チューブ・リミッター

・アメリカ Anthony Demaria Labs 製
・2Uラックマウントサイズ
・シングルチャンネル
・オプチカル方式ゲインリダクション
・真空管増幅回路
・トランス入力 / トランス出力


Anthony Demaria Labs は、1987年創業のアメリカのメーカー。
主に、オールチューブのビンテージ・レコーディングツールのコピーを生産しています。
ADL1000は、 Teletronix LA-2A のコピーモデルです。 (Teletronix はUREIの前身)

外見もシンプルですが、セッティングも至ってイージー。
入出力もキヤノンのみ。

Teletronix LA-2A はベースやドラム(更には打ち込みの素材)に使われることが多いと思うのですが、
本機も、通すだけでアナログの質感と密度が稼げるので、なかなか使用機会の多いコンプです。

アタックも、リリースも、均一な設定ではなく、リダクション量に応じて内部で変化するように作られているようです。
もちろん完璧という訳ではなく、アタック、リリースがマニュアル可変だったら良いのに、と思わせる場面ももちろんあります。

同じく、Teletronix LA-2A のコピーモデルには、Summit Audio の TLA-100A と言うモデルがあり、
こちらは、内部は完全チューブ回路ではありませんが、アタック、リリースが3段階で可変に改良されています。
使い勝手の良さでは、TLA-100Aの方が格段に上でしょう。TLA-100Aはヘッドルームも大きいです。

ADL1000が何故そのような改良をしなかったのかと言えば、純粋な真空管機材を作りたかったからではないでしょうか。
本機は、通しただけで心地の良い飽和感、サチュレーションが得られます。
これは純粋にチューブとトランスによる回路特有の飽和感です。
内部には一切のIC、トランジスタは使用されていません。
さらに、入力レベルを過剰に上げて歪ませると、素晴らしく心地よい歪み方をします。

本家Teletronix LA-2Aも含めての欠点は、オーバーレベルによる歪みが生じやすいと言うことです。
コンプレッションも無限にかかる訳ではありません。
ダイナミクスの大きいボーカルに本機の質感が欲しい場合などには、
本機の前か後に、VCAやFETなどのコンプをインサートする「コンプ2連掛け」を行うこともあります。

また、最近では、Universal Audio も、Teletronix LA-2A のコピーモデルを発売しました。
その名も、Teletronix Leveling Amplifire LA-2A とそのまんまのネーミングです。


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