DBX 160SL




コンプ / リミッター

・アメリカ DBX 社製
・2Uラックマウントサイズ
・2chのコンプ / リミッター
・VCA方式ゲインリダクション
・Jensen製トランス入力
・カスタムメイド・トランス出力


dbx 社 初期の銘記 dbx160 から名前を受け継いだ 160SL は、
同社の現行最上位機種で、極めて保守的なレコーディング業界でも、新しい定番機材となりつつあります。

個人的に dbx のコンプ (160 / 165 / 160X 等) が好きだと言うことも有るのですが、
本機も、dbxらしさ満開のサウンドを持っています。


160SLのメーカー解説ページには、100kHz以上まで周波数特性があるようなことが書かれていましたが、
そのような高品質さは、本機にはあまり無関のない事柄のようにも思えます。


ナチュラルなコンプが必要なら、他にいくらでも良いものが在ります。
本機は、くせが強く、動作が早く、はっきりとしたコンプレッションサウンドを作り出します。

そして音楽的です。


特に、ドラムなどで、アタックの速いコンプをかけたい場合に最適です。
また、ボーカルや、ソロの音色を前面に押し出したいような場合にも本機の本領が発揮されます。


オーバーイージー(ソフトニー)とハードニーの2つのカーブが選択可能で、出音の印象も随分変るので、
きちんと狙いを定めてコンプしたい場合に向いています。


はっきりとかかるコンプなので、設定次第では酷い音にもなる、ナーバスな機材です。


メーカーの解説によると、パネルや各つまみは航空機用アルミ合金製で、
1/100mm 単位の加工精度で削り出されているとの事です。
そこまでする必要が在るのかどうかは別問題として、
やはり、各つまみを積極的に動かしつつ使うと言う事を、メーカーも意識しているのかも知れません。
各つまみの使用感はとても良好に仕上げられています。


また、コンプとは別回路のリミッターが装備されていて、デジタルクリップ防止用に有効です。
ですが、このリミッター (PEAK STOP PLUS) の音質はそれ程心地よいものでは在りません。

あくまでも歪み防止用として使用した方が良さそうです。


なお、本機は入出力とも、トランス受けのフローティング構造で、完全にバランス設計です。
電子バランス回路と違い、アンバランス入力には弱いので、バランス/アンバラ混在の環境では注意が必要です。

当スタジオの 160SL は、購入時は 160S と言う、マイナーチェンジ前の物でしたが、
バージョンアップしており、中身は 160SL となっています。
(外見も変わってくると信じていたのですが、160S のまま帰ってきました。)

( 160S は、マニュアルモードで、極端にアタック / リリース を早くすると、歪みが目立つと言う難点が在りました。)


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