Summit Audio TLA50





チューブ・コンプ / リミッター

・アメリカ Summit Audio 社製
・1Uハーフラック・マウントサイズ
・シングルチャンネル
・オプチカル方式ゲインリダクション
・真空管増幅回路


Summit Audio 社は、アメリカのハンドメイド・エフェクターメーカーです。
Teletronix LA-2A のコピーモデル、TLA-100A と言うモデルで有名ですが、
他にも、真空管回路を使った各種アナログ・エフェクターを生産しており、高い評価を得ているメーカーです。

現在、当スタジオには、TLA-100A と同様に、Teletronix LA-2A のコピーモデルである、
Anthony Demaria Labs ADL1000 が在るのですが、TLA-100A とはまた印象の違った音です。

そして、近年、Summit Audio 社から発売された小型のコンプレッサーが本機、TLA50 です。

真空管らしい温かみという点では、TLA-100A に近い印象を受けました。

また、操作法などは、TLA-100A と同様で、アタック、リリースが、3段階の可変、
そして、ゲインリダクションと、レベルはつまみによる無段階の可変です。

非常にスムーズで、ナチュラル、そして、温かみを感じさせる音です。
しかし、やはりトランスを採用していないことが影響してか、個性的な存在感と言うものは控えめに押さえられています。
とにかく、ナチュラルなコンプと言う印象です。

用途としては、ボーカルのレコーディング時のリミッターとして使用するのが最適です。
ピアノ、ベースに使用することも在りますが、当スタジオでは、ボーカルに使用する機会が多いです。

デジタルが一般化した中で、わざわざアナログのコンプを使う人は、
アナログらしい質感を求めて、個性的なコンプを欲しているのかも知れません。
そのような流れからは、本機は無縁の存在と言えるかも知れません。
しかし、アナログの魅力は、その存在感だけではなく、スムーズさ、ナチュラルさにも在ると思うのです。
本機は、まさにそう言った特徴を備えたコンプです。

安価なモデルですが、高価なモデルに匹敵、あるいはそれを凌駕する価値を持つモデルだと信じて止みません。
Teletronix LA-2A に近いと思って使うと、首をかしげることにもなりかねませんが...。


また、本機は真空管搭載のエフェクターとしては極めて小さい筐体 (1Uハーフサイズ) です。
その中にしっかりした電源トランスも、真空管も、複雑な回路も、アナログメーターも、全てを詰め込んでいます。

しかも、他のコンパクト真空管エフェクターの様に、低電圧で真空管をドライブするものとは違って、
しっかりと高電圧をかけて真空管をドライブしているため、とても熱くなりやすく、何度か熱暴走させてしまいました。
(いきなり歪み出します。)
最近では、エフェクターラックの一番上に本機を乗せ、本機の上に物を置かないように心がけています。

反対に、電源投入直後の冷め切った状態では、音質が安定しません。真冬は30分以上前の電源投入が必要です。
(真空管が横置きのため、縦置きよりもプレヒートに時間がかかる。)
これは、回路の一部に真空管を使った機材なんかじゃなくて、本気で真空管を使っている機材なのです。



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