Yamaha ProR3




デジタル・リバーブ

・2Uラックマウントサイズ
・ステレオ IN ステレオ OUT
  (もしくは モノラル IN ステレオ OUT)
・内部処理32bit / 48kHz


REV-7 / REV-5 で高い評価を得たヤマハが、両機を継承する形でリリースしたリバーブ。

しかし、REV-5 が SPX からプログラムを移植するなど、空間系のマルチエフェクター的な位置づけだったのに対して、
本機は、純粋なリバーブ専用機に仕上がっています。

きめの細かさ、ナチュラル感、空気感と言った表現力は格段に向上していると思います。
恐らく、本来ヤマハが求めていたリバーブ感を忠実に表現したモデルなのだと思います。
音の切れ際に聴かれる残響の美しさは、かつてのリバーブにはないものです。

私は、入手した機材は、必ず一度トップカバーを開けて、内部を見てみないと気が済まない質なのですが、
メーカーが、「A/D D/Aを始め、アナログ回路にもこだわりを貫いた」と言うだけ在り、
内部使用パーツも、高級音響用コンデンサーや、金属皮膜抵抗を採用するなど、細心の注意が払われていることが伺えました。

しかし、ハイビット化した影響なのか、16bit 時代の銘機達が持っていた、ざらついた質感は失われてしまいました。
(あえてオールドなデジタル・リバーブを再現したプログラムも在りますが...。)

その分、モジュレーションを上手く利用して、様々なリバーブ感を演出しているようです。

アコースティック物など、ナチュラルな残響が欲しい時には、迷わず本機が選択されます。
一方で、割と密度の濃いバンドサウンド等の場合には、あまり目立たない「引き立て役」として、
ボーカルや楽器の音に雰囲気を持たせる用途で使われることも多いです。


(上記は2003年頃に書きました。以下はこれからもこの機材を使いたい方への予備知識です。)


1995年製のデジタルリバーブ、まだ使っている方いるんでしょうか? それは私です。
本機を愛してしまったが故に離れられない私は、幾多の困難を乗り越えていまだに愛用し続けています。

今までに4台のProR3を所有しました。全て故障しましたが、故障箇所は似通っています。
4台ともディスプレイの表示が消えかかっています。これは接触不良などではなく、液晶部の寿命です。交換以外の方法はありません。


しかし、ディスプレイなんて必要ありませんよ。
本機を使い続けている人ならば、好きなプログラムは決まっているはず。
私は1台はオープンホールのプログラムのまま、それ専用にして使っています。
もう一台は表示が点いたり消えたりしているので、点いている時にプログラムすればOK!

また、AD部の不良が2回ありました。
1台はLチャンネルのインプットが来なくなったので、Rチャンネルに入力してそのまま使っています。
どちらにしろモノラル入力のステレオアウトなので問題ありません。

もう一台は完全にアウトだったので修理に出しました。
修理代は3万数千円でした。もはや中古で買った方が安いですが、あと5〜6年は使うつもりなので、安心のメーカー修理を選択。
何といっても、本機は名器です。プラグインのリバーブでこの音は出せませんから。


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